様々なメーカーで人気車種が続々と発売される中で、コンパクトカーやミニバンは多く荷物を積む事ができ、車内スペースが広い、加速がスムーズや利便性、機能性などで人気があります。
コンパクトカーではホンダのフィットが老若男女から評価が非常に高く今現在でも新型のフィットは発売され街なかでもよく見かける有名車種です。
では、フィットのバッテリー上がりが起きてしまった場合どのような症状があるのでしょうか?またその対処法と含めてご紹介致します。
フィットのバッテリーが上がってしまった場合の症状はどのようなものがあるのかご紹介致します。
まずバッテリーが上がってしまう以前にバッテリーが上がってしまう原因を説明致します。
バッテリー上がりの原因
バッテリーはエンジン始動時に必要な電力から灯火類や電装系灯の電力を供給しています。
バッテリーから消費するだけでは直ぐ充電していた電気を全て消費してしまいバッテリー上がりになってしまいますので、エンジンの回転を利用してオルタネーター(発電機)を駆動する事でバッテリーに電気を供給する事で充電を行っています。
ハイブリッドの場合はオルタネーターが搭載していないため代わりに発電モーターを使用する事で補機バッテリーに充電を行っています。
この発電機から充電される限りバッテリーは問題ないように感じますがバッテリー本体にも寿命があるため年数が経つにつれて性能が劣化して行きバッテリーが蓄電する事ができる量が少なくなって行きます。
バッテリーの交換目安時期は3年程となっていますので、その年数を大幅に超えて使用し続けると突然バッテリー上がりしてしまうという状態になります。
劣化以外の原因としては、
- ライトの消し忘れ (室内灯、ヘッドライトなど)
室内灯、ヘッドライトなどの消し忘れでエンジンが始動していない状態でかつ発電ができずバッテリーからの電力を消費するばかりで、バッテリー上がりになってしまいます。
- 走行する距離が短い、一度に走行する時間が短い
走行距離が短い、走行する時間が短い場合はバッテリーに供給される電力よりも消費する電力の方が多くなってしまい結果的にバッテリーが上がってしまう原因となってしまう事があります。
- 漏電
頻度的には少ない原因の一つですが、エンジンを切っている電気を消費していない状態でも、車両の電装品、配線などで電気を消費してしまいバッテリー上がりとなってしまう事があります。
フィットのバッテリーが上がってしまった時の症状
ではフィットがバッテリー上がりになってしまった時どのような症状がでるのでしょうか?
電装品が作動しない
バッテリーが上がってしまう事で電装品の作動ができなくなってしまいます。
主に、ナビ、室内灯、ヘッドライトなどの灯火類、メーター、パワーウィンドウなど
電装関係は全て機能しなくなってしまいます。
キーレスでドアのロックアンロックができない
先程の電装関係と内容が同様で電装関係は全て機能しない為、キーレスでの操作、リクエストスイッチの作動ができなくなってしまいますので、開ける時はキーをキーシリンダーに直接挿し込んで開閉する事になります。
プッシュスタートの場合ONにならない
プッシュスタートでのエンジンを始動する場合はエンジンが始動できないことはもちろんキーONにする事もできなくなってしまいます。
などのバッテリーからの電力を必要とする電装関係の作動ができなくなってします。
突然上がってしまう前のバッテリーが上がってしまう前の予兆、劣化や交換時期のサインなどはあるのでしょうか?
バッテリーが劣化した時のサイン
バッテリーの交換が必要になった時の目安やバッテリー上がりの予兆などにはどのような症状があるのでしょうか?
年数から交換時期を判断する
バッテリーを交換してから目安として約3年に一回の交換が推奨交換時期となっています。
メーカーやお店などによっては若干の差はあるかもしれません。
実際の所は3年使用する事でバッテリーがすぐに上がってしまうという事はまずありませんが、バッテリーの本来の性能や充電量を保つ事ができるのが約3年であってそれ以降はバッテリーの劣化や充電量の低下がでてきます。
始動時のクランキングがスムーズにいかない
バッテリーの劣化が進むと始動時に駆動するセルモーターの動きがスムーズにいかなくなっていきます。
今までスムーズにかかっていたエンジンが、ゆっくりとセルモーターが駆動するような音がして始動する場合はバッテリーの劣化が考えられる為、判断基準の一つにするのもいいかもしれませんね。
充電警告灯の点灯
充電警告灯はメーター上に充電系統で以上がある場合に点灯する警告灯の一つで、主にバッテリーに電気が充電されていない状態などで点灯します。
エンジンの補機ベルトが劣化で切れてしまった場合などは発電機が駆動せず発電ができなくなってしまう為、充電警告灯が点灯します。
また、発電機の故障で補機ベルトが切れていない状態でも発電ができず充電ができていないという判断もできますので、バッテリー上がりの判断やその他の故障の可能性も考えられる事ができる為エンジン始動時などに定期的に警告灯類の点灯をしていないかを確認するようにしましょう。
バッテリーが上がってしまった時の対処法
バッテリー上がりがライトなどの消し忘れなどで突然起こってしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
ブースターケーブルを使用してジャンピングスタート
フィットの場合エンジンルームにバッテリーを搭載している為、救護車両のバッテリーのプラス側とフィットのバッテリーのプラス端子側にブースターケーブルの赤い方を接続します。
あとは同様に黒いケーブルをマイナス端子側に接続して上がってしまったバッテリーに電気を供給する事でエンジンを始動させる事ができます。
注意点としてバッテリーにケーブルを接続してる時はケーブルに電気が通っている為、取り付け取り外し時には接触させないようにしましょう。
また、プラス・マイナスを逆に接続してしまった場合バッテリー側にある過電流を防止する為のヒュージブルリンクがショートする可能性や、ヒュージブルリンク以外のエンジンのコンピューターなどの不具合に繋がる危険性もあるため作業時にはきちんと確認して接続するようにしましょう。
バッテリーの交換
突然のバッテリー上がりに対応する事はできませんが、バッテリーが上がってしまうとバッテリー自体の健康状態は著しく低下してしまいますので、充電して問題なく始動する事ができても、またバッテリー上がりを起こしてしまう可能性もあるため、一番安心できるのはバッテリーを交換する事です。
フィットの場合バッテリーのサイズが55B19Lやアイドリングストップの場合N65などと
比較的小さいサイズ採用している為交換時に必要な費用は安価に抑えられます。
ただ、年式や型式によって若干サイズに差がある為、交換する前に自分のバッテリーサイズを確認したうえで購入するようにしましょう。
ロードサービスに連絡する
バッテリーが上がってしまったけどブースターケーブルが無い、救護車両がいない場合は迷わず修理業者に連絡しましょう。
修理業者に依頼する場合、料金の相場は「10,000円〜20,000円」程度です。場所や時間帯、車種等によって料金が異なる場合が多いです。弊社では年中無休で電話相談を受け付けており、ご依頼のタイミングにもよりますが最短5分で現場にお伺いが可能です。バッテリー上がりでお困りの際はご連絡ください。
バッテリー上がりを起こさない為にできる事
バッテリーが上がってしまった時の対処法のご紹介をしましたが、一番はバッテリーが上がらないようにする事です。
では、自分でできるバッテリーを上げないようにする方法を紹介致します。
定期的にバッテリーを充電する
距離が短い、走行時間が少ない方はバッテリー上がりの危険性が高いです。
距離や走行時間が少ないとバッテリーに十分な充電ができずバッテリー上がりとなってしまいます。
また、乗る回数が極端に少ない方なども自己放電でバッテリーの電気を消費してしまう為、対策として乗らない時でもエンジンを始動してアイドリングで充電して上げる事がオススメになります。
何時間もかけるのではなく長くても30分程度のアイドリングで十分に充電ができる為、週に2~3回するだけでもバッテリー上がりの防止に繋がります。
月に一度のバッテリー点検
バッテリーの状態を一ヶ月に一回点検をしましょう。
バッテリーの目視での点検方法はこちらになります。
1 電状態の点検
バッテリーの充電状態の点検をしましょう。
バッテリーの種類によっては状態を目視で確認する事ができるインジケーターがあり、色の変化で充電量を判断する事ができます、
ただ全てのバッテリーに搭載している訳ではないため、ガソリンスタンドなどでバッテリーテスターを使い状態を確認してもらうのが一番です。
2 バッテリー液の量点検
バッテリーが劣化してくるとバッテリー内にあるバッテリー液の量が減っていきます。
液量点検は表面にUPPER LEVEL LOWERLEVELと記載がありますのでその面から量の判断をします。
バッテリー液は一体で入っている訳ではなく1セルごと(縦に線が入っていて区切られている事が確認できます)にバッテリー液があるので全ての部屋にバッテリー液が規定量あるか確認します。
3 ターミナルの点検
バッテリーのプラス側とマイナス側に接続されているターミナルを点検します。
ターミナル部分に白い粉のようなものが付着している場合はバッテリーが劣化してきている状態になりますので、テスターなどで点検、交換が必要になります。
この白い粉はサルフェーションと言い被導性結晶皮膜というものでバッテリーが発電するさいに生まれる硫酸鉛が、長期間運転をせず自己放電をしてしまっている状態だと、固くなってしまい、本来であれば電解液に溶けてしまう所が固くなっている為、結晶化してしまう。
その結晶化したものがサルフェーションといいこの状態はバッテリーの充電を上手くできない、放電しやすい、バッテリーの充電量が低下するなどといった症状が出てしまう為交換が必要になります。
またターミナルの点検の際にはターミナルの腐食やヒビの点検もしましょう。
劣化でターミナル部分が腐食はヒビが入っている場合は漏電の原因に繋がりますので同様の症状が見られる場合はディーラーなどで交換が必要になります。
まとめ
今回はフィットのバッテリー上がり、対処法をまとめましたが、きちんと対処法や予防策を行っていればいざという時に対応する事が可能です。
しかしバッテリー本体の不良によるバッテリー上がりでは無いと判断ができた場合は無理に自分で解決するのではなく専門の方に診断してもらう事がベストです。
フィットの場合はバッテリーサイズ的にも交換費用は比較的安く済むのでお店でお願いするのではなく自分で交換してみるのもいいかもしれませんね。