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車のエンジンがかからないのはなぜ? よくある原因と対処法まとめ(クリックで記事本文へ)

車を所有している方で一度は経験した事がある「エンジンがかからない」

という状態になった時どうすればいいのか? 何が原因なのか、対処法はどうすればいいのかなどと、知識が無いと対応のしようがありません。

一番の方法はロードサービス、点検、車検をお願いしているディーラーなどにお願いする事がベストかもしれませんが、エンジンがかからなくなる症状によっては自分で解決する事ができる場合もありますので是非参考にしてみてください。

エンジンがかからなくなる原因

ではエンジンがかからなくなる原因としてどのような例があるかご紹介致します。

  1. バッテリー上がり
  2. オルタネーター(発電機)の発電不良
  3. エンジンの補機ベルト切れ
  4. ハンドルロックがかかっている
  5. シフト位置がP以外に入ってしまっている
  6. 電子制御式スロットルチャンバーの固着
  7. 車両のコンピューターの故障
  8. セルモーターの故障
  9. ストップランプスイッチの故障

などと様々な原因でエンジンがかからなくなってしまう事があります。

その他にも色々な要因でエンジンが始動できない事がありますが、今回は比較的頻度の多いものから稀にある症状など9個の例を元に原因と対処法をご紹介致します。

1 バッテリー上がり

一番原因の中では多いとされているのが「バッテリー上がり」ではないでしょうか?

今回の原因の例の中で直接的ではありませんがその一つの部品の故障によってバッテリー上がりとなってしまう内容もありますので是非参考にしてみてください。

 原因

バッテリー上がりの原因として考えられる事は「バッテリーの寿命による劣化」と「バッテリー内の充電されている電力低下」があります。

頻繁にあるのはヘッドライト、室内灯の消し忘れです。

夜間のヘッドライトを使用してそのまま消し忘れて一晩つけっぱなしのまま朝エンジンがかからないという事は一度はみなさんも経験した事があるかと思います。

その結果バッテリーの電力を消費してしまい、バッテリーが上がってしまう原因となってしまいます。

もう一つはバッテリーの寿命による劣化があります。

これはバッテリーの交換目安時期として2〜3年(種類によって年数は違う事があります)となっていますが運転の頻度などによって変化しますのであくまで目安として考えるといいかと思います。

交換のタイミングは先程の目安時期やエンジン始動時のかかりが悪くなってきたと感じた時やライトが暗く感じるなどとバッテリーの電力低下を感じた時に早めの交換がオススメです。

対処法

バッテリー上がりの対処法としてはライトの消し忘れなどの確認をする事や寿命に関しては運転する距離が短い人などは使用する電力と充電量が間に合わずバッテリー上がりとなってしまう事があるため、乗らない日でも週に2~3回アイドリングでエンジンをかけたまま充電するだけでもバッテリーを長持ちさせる事やバッテリー上がりの予防となります。

2 オルタネーター(発電機)の発電不良・エンジンの補機ベルト切れ

こちらは内容が同様の発電不良によるバッテリー上がりの例となるため2つまとめて紹介致します。

オルタネーターは車に必要な電気を供給する為の発電機でバッテリーに発電した電気を供給する事でバッテリーの充電量を保っています。

このオルタネーターが発電不良になってしまうと結果的にバッテリーが新しいものであれば多少なりともエンジンの始動をする事はできますが、バッテリーから電気を消費するだけで充電ができずバッテリー上がりとなってしまいます。

原因

オルタネーターの発電不良として多いのがエンジンの補機ベルトが年数や距離などからくる劣化によって損傷する事で切れてしまい、オルタネーターの発電ができないという事がよくあります。

補機ベルトはエンジンの回転を利用してオルタネーター以外にもエンジンを冷やす冷却水やエアコンのコンプレッサー、年式によってパワーステアリングなどと車を運転する中で重要な部分を駆動させる役割があります。

補機ベルト切れ以外にはオルタネーター本体の寿命からくるものかメーカーによってはオルタネーターの部品不良などによる破損などがあります。

対処法

補機ベルトの対処法は「交換する」しか方法がありませんので2~3年を目安に交換をされる事をオススメ致します。

また、エンジン始動時に「キュルキュル」という音がする場合はベルト交換時期のサインとなるため判断基準の一つにもなりますね。

オルタネーターの寿命は判断基準が難しく例としては、メーター内にバッテリーのマークが点灯している、アクセルを吹かすと「ウォンウォン」と唸るような音がするなどとありますが一番はそれに近い症状があった場合は車屋さんにお願いするのが一番です。

3 ハンドルロックがかかっている

エンジンを始動するためにキーを回す、プッシュスタートの場合はスタートスイッチを押したのにエンジンがかからないといった場合がよくあるかと思います。

これは盗難防止機能の一つでエンジンがかかっていない、キーが刺さっていない時にハンドルを回す事でハンドルをロックするものですが、正常にハンドルロックをする場合と故障によってステアリングロックという部品がロックされたまま解除できないというケースがあります。

原因

エンジンを切った時、キーを抜いた後にハンドルを左右に回すとハンドルロックがかかってしまいます。

また故障の場合はロックがかかったままとなってしまう為ロックが解除できなくなります。

対処法

正常にロックされている場合はキーを刺してハンドルと一緒にキーを回せばハンドルロックが解除されます。

ステアリングロックが故障してしまった場合は部品の交換をしないかぎり解除ができない為ディーラー、ロードサービスに連絡をしましょう。

またメーカーによってはリコールによる部品の不具合でステアリングロックが故障する場合もありますので、有料ではなく無料で交換する事ができるかもしれません。

4 シフト位置がP以外に入ってしまっている

エンジンがかからない時にシフトの位置がP以外に入っていませんか?

シフト位置がDの位置でもエンジンは切ることができますが、エンジンを始動する事はできないので注意です。

原因

シフトがP又はN以外に入っている

また、シフト位置を検出している部品としてシフトレンジスイッチという部品がありますが、この部品が故障するとシフト位置の検出ができなくなってしまいエンジンが始動できないという事が極稀にあります。

対処法

シフト位置を確認してPにきちんといれましょう。

シフトレンジスイッチの故障はまず無いですがスイッチの故障の場合はメーターのシフト位置の表示ができなくなってしまいますので部品の交換が必要になります。

5 電子制御式スロットルチャンバーの固着

キーオンにもなるしクランキングはするけどエンジンがかからないという事が頻度は少ないですが走行距離が多くなってくるとでてくる症状になります。

スロットルチャンバーは年式が古い車だと機械式のワイヤーでアクセルペダルと連動して吸入する空気の量を調節しています。

最近の車は全て電子制御となっている為スロットルチャンバーも電子制御でアクセル開度と連動して動きます。

原因

スロットルチャンバーは距離を走れば走る程、燃焼室から発生するカーボン、スラッジなどが付着します。

本来であれば火花を飛ばす役割のスパークプラグを交換する時に同時にスロットルチャンバーの清掃をするのがオススメとなっていますがその作業を怠って乗り続けると内部の汚れが蓄積して固着してしまい、スロットルチャンバーが動かなくなってしまい必要な空気を吸入する事ができず、エンジンが始動できないという状態になります。

対処法

最近のプラグは10万キロに一回交換が必要という程長距離仕様する事ができますが、そのプラグを交換するタイミングと一緒にスロットルチャンバーの清掃をする事がオススメです。

また、突然固着してしまうというケースもあるため、その場合はロードサービスなどにお願いしましょう。

6 車両のコンピューター故障

車には様々なコンピューターがあります。

故障原因などは様々な要因があるためここでは省略致しますが、症状としてはエンジンが始動しない事があります。

対処はしようがなく、よくある例として大雨、台風などによる水害による水没でコンピューターが故障する事が多々ありますので、大雨、台風の時は運転を控える、水位が高い場所の走行は避けるなどの予防策があります。

7 セルモーターの故障

キーオンになるクランキングはする又はクランキング時間が異常に短いかクランキングしない場合はセルモーターの故障が考えられます。

セルモーターはエンジンを始動するのに必要な部品でバッテリーからの電力を使用してセルモーターを回す事でエンジンがかかります。

原因

セルモーターの寿命による故障が多いです。

またセルモーターが作動しない原因のひとつにバッテリーの劣化による電力不足も考えられます。

対処法

セルモーター故障の判断基準の中でクランキングの有無がありますが、故障の予兆としてセルモーターが作動している音にも変化がありますのでエンジン始動時にはセルモーターの作動音をこまめに確認すると早期対処ができます。

予防策としては、エンジンを始動するのにクランクングする時セルモーターを回し過ぎない事や、アイドリングストップ車の場合は常にアイドリングストップをオンにするのではなく定期的にオンオフを切り替えるなどのセルモーターに負担をかけない乗り方がオススメになります。

また、自宅、出先でエンジンが始動できない場合の対処法としてセルモーターがエンジンルームを開けた状態で目視で確認できる位置にある場合のみですが二人だった場合一人がキーを回し一人がセルに衝撃を与える事で一時的ですがセルを作動させてエンジンを始動する事が可能な場合があります。

ただ、この方法でエンジンが始動する場合は間違いなくセルモーターが不良と考えられますので早急に交換が必要になります。

8 ストップランプスイッチの故障

最後の例になりますがこの症状は最近の車両にはあまり無い症状となりますのであくまで参考までにご紹介致します。

ストップランプスイッチはブレーキペダルについてるスイッチでブレーキを踏む事でブレーキランプが点灯するようになっている事やプッシュスタートの場合はブレーキを踏んでスイッチは感知する事でエンジンを始動する事ができます。

稀にそのスイッチの故障でプッシュスタートの場合はエンジンが始動できない事やスイッチの部品の一部が破損する事でストップランプが常時点灯したままとなってしまいバッテリー上がりになってしまうというケースがあります。

原因

ストップランプスイッチの故障原因としてこちらも判断基準が難しく年式が古く、使用頻度が多い場合は年数や頻度からくる劣化が考えれますが比較的新しく年数が経っていないものでも同様の症状がでる場合もあり、部品一つ一つの個体差も関係があるように感じます。

対処法

年式が古くストップランプスイッチの部品の一部が破損している場合は、夜間であればストップランプが点灯したままになっている為目視で判断する事ができます。

気づいたけどすぐにお店に持って行くことができない、夜中でお店がやっていない時間の場合は一時的にバッテリーのマイナス側の端子を外して点灯させないように対処しておきましょう。バッテリー上がりの予防にもなります。

比較的新しくプッシュスタートの場合はロードサービス、ディーラーに連絡して対応してもらいましょう。

まとめ

エンジンがかからない原因の比較的頻度が多いものから稀にある症状のいくつかをご紹介致しましたが、最も多い原因はバッテリー上がりのトラブルです。なお、今回紹介したもの以外にも様々な要因からエンジンが始動できなくなってしまう事はあります。

いざエンジンがかからない状況になった時に一番焦るのは運転手本人です。

そんな時に何が原因かその対処法、そうならないための定期的な点検や予防整備を怠らずにいれば安心して毎日車に乗ることができますよね。

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